キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

昨日の日経新聞、大学面で『大学の「失われた20年」 IT活用し国際競争力を』という記事に注文しました。

記事の中で、日本の教育システムの立ち遅れについて触れられています。
バブル崩壊以降、失われた20年といわれます。(失われた10年ともいわれますが)
この期間、日本は内向きの処理に追われ、教育システムなど変えるべきものを変えなかったことが問題なのだと書かれていました。

参考までに、2012-13の世界大学ランキングで、日本の最上位は東京大学で27位。京都大学が54位。東京工業大学が128位だそうです。

では、日本の大学と海外(欧米)の大学では何が違うのか?
日本の大学は、昔ながらの教室学習が続けられているのに対し、欧米では学習はeラーニングを中心に行い、教室では議論する時間に充てるという「反転授業」という考え方が浸透しているのだとか。

確かに、日本の教育制度は、内向きの傾向であるといえます。
先生同士の競争原理も働いているとはお世辞にも言えません。
中には、教育に情熱を傾ける先生もいらっしゃいますが、全体的にはかなり閉鎖的なイメージです。

私の職場でも、授業の成績は、まず授業に出席していることが大前提であり、そのうえで試験や成果物による評価が行われています。
過去に、オートバイで事故に遭い入院することになった学生がいましたが、出席時間をクリアしなければ単位認定されないという基準があるため、松葉づえをつき片道90分かけて通学し、なんとか卒業できました。(健康な状態と比べ、倍近くの時間がかかったそうです)
その学生は、成績が優秀で、内定先の企業からは仮に1年留年しても採用したいと評価されていましたが、最終的には無理をして卒業していました。

一方で、出席率が基準を満たしていて、成績がギリギリで卒業した学生もいるわけです。
どんな学生が社会に役立つ人材なのか、そういう基準とはかけ離れた制度が幅を利かせています。

能力に応じた評価がきちんとされるよう、日本国内の仕組みを改革していく時期ではないでしょうか。
人口が減り、外国人労働者の永住権の年数を緩和(現行5年→3年に短縮)するのではなく、日本国内の若者に競争力をつけてもらうために改革するという決断がなされるのは、一体いつのことなのでしょうか。

カーンアカデミーのようなグローバルな教育システムが広がっていくと、あっという間に日本は取り残されてしまうでしょぅ。

グローバルな視点で世界人類の発展を考えなければいけない時代ではありますが、その前に国内の競争力が低下していることを認めて改善しなければならないのではないかと不安は募るばかりです。

キャリア・コンサルティング技能検定 第10回 2級実技(論述)試験まで、
あと23日