とある高校生へのキャリア支援の現場を通して見えたことを綴ってみます。
まだ困っていない=現実的でない話
現在、スポットで外部からの派遣講師としても活動しています。
先日も、とある高校へ出かけてきましたが、ちょっとでもつまらないと高校生って寝ちゃうんですよね。そこは企画側もよく分かっていて、参加型のゲームを用意するなど工夫しています。
なぜ大事な話なのにつまらないのかというと、現時点で困っていないから関心が持てないのです。
自分に問いかけてください
自分が入るお墓のことを考えておいたほうがいい
20代の人で(30代の人でも)、こんなことを言われて、一生懸命考える人はほとんどいませんよね。全くいないとは言いませんが、稀ですよね。
高校生にとって、就職活動というのは、そのくらい先のこと認識されていることが分かっていないと支援はうまくいきません。
これを読んでいる30代以上のあなたは、高校生のときに将来の仕事について真剣に考えたことがありますか?
私はかなり特殊なのかもしれませんが、中学2年生の頃から「将来はITの仕事をする」と決めていました。当時はITなんて言葉も知らず「コンピューターの仕事」という認識でしたが、結局40歳を過ぎるまでIT業界に近い場所で仕事をしていました。
出会う方にこのお話をするのですが、意気投合されたことは今までに一度もありませんでした。かなり珍しいようです。
いずれ困ることだから
正社員で働いたほうが生涯賃金が高いとか、各種保険完備の企業じゃないと転職のときに困るとか、そんなことは高校生に話したところで実感が沸かないでしょう。
実際、健康保険や年金の切り替え手続きで、退職後かなり大変な思いをしました。先日保険証が手元に届きましたが、一ヶ月半ほど手元に診察券が無い状態でして、風邪もひけないというプレッシャーと闘っていました。
退職後の保険切り替え、とても大変だよ