まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
応募書類の書き方には流行があり、企業の方に好まれる書類作成について追いかけていないと就職指導方法が古くなり、効果が上がらないことがあります。学生だけでなく、キャリア教育担当者にとっても勉強は継続しなければなりません。
一方で、日本ではなく海外に活路を求める人もいて、そのような場合は、いわゆる日本式の就職活動をしなかったり、就職活動したとしても内定を辞退して、自分の決めた道を進みます。
昨日の、日経新聞1面では、「Wの未来 ここで生きる(1)」という見出しで、海外の職場に活路を見出したという事例が書かれていました。
多くの学校では、学部・学科に関連した内容で就職してもらえるよう指導します。
親や親せきもそれを望んでいるケースが多く、違う道へ進もうとすると、「高い学費を払ったのに、なんでそんな道に進むんだ」と責めることが多いように感じます。
しかし、私は就職指導をするクラスの学生に対して、必ず言うことがあります。
「この学校に入ったということは、学科に関連した仕事に就かなければならないと決めてしまう人が多いけれど、ある程度学んで自分に合わないと感じたら、そこにこだわる必要はない」
最近では、就職率に保護者の注目が集まっていて、大学の中には保護者向けの見学ツアーを設定しているところもあります。そうなると、多くの職員は目先の就職を気にしがちです。
目先の就職のためには、これまでお付き合いのある企業を中心に、学部・学科に関連した仕事へと導くようになります。
ところが、本人主体で話を聞いてみると、出席状今日がよくない、成績がよくない、就職活動の成果が出ない、というようなケースの多くは、親や教師に勧められたからという理由で進路を決めた子供たちです。
人生にとって、大きな岐路となる就職でさえも同じようなことをしてしまえば、子供の人生設計が大きく狂ってしまいます。というか、実際に狂わされてしまった人をたくさん見ています。
私は、何がやりたいのか分からない学生に対しては、まず学科に関連する企業へ就職するよう指導します。2008年の世界同時不況以降は体力が落ちていますので、目的がはっきりしない学生は採用しません。そんな活動方法では、就職に至ることはまずありません。
時がたち、周囲で内定をもらったという声が聞こえてくるようになると、多くの学生は悩みます。
なぜ自分は内定を得られないのだろうか?
そのときは、学生が困っているという助けの声ですから、そこから自分のやりたいことを一緒に寄り添って考えていきます。
先ほどの記事に出てきた女性たちは、学生時代に自分のライフプランを真剣に考えた結果、周りに流されることなく進路を決められた立派な人たちなのではないでしょうか。
そして、結果が出たとたんに、手のひらを裏返したような態度をとる方が多いことも、個人的には無責任で好きではありません。
とはいえ、自分の人生は自分で切り開いていかなければ、後悔を人に押し付けてしまうことになりかねません。
自分と身近な人の幸せのためにも、悔いのない選択をしてもらいたいものです。
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