キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

本日は、土曜日から日経新聞で始まった連載、「大学は変われるか」に注目しています。

昨日は、若者が弱体化していることに対して大人が悩んでいるのだと書きましたが、
本日は、大学の入試制度について一石を投じている6月16日(日)の1面から読み取ってみます。

今から6年前、私はある短大で、広報担当をしていました。
すでに知名度の無い学校へは応募者が減っており、定員割れする学科もありました。

応募者増のアイデアは、指定校推薦の枠を増やすという手段です。
定員の70%以上の指定校推薦枠を用意し、中堅校の進路担当者の営業活動が行われ、私の担当している科は定員割れすることはなかったのですが、かなり苦戦を強いられました。
指定校推薦の充足率は、60%程度でしたので、定員の半分以上は推薦によって埋まりました。

記事の中でも、高校教諭のコメントとして、「申し出をすべて受けたら、3年生全員を推薦しても足りなくなりますよ」と書かれていました。
かつては、偏差値60以上の高校へ限定的に設けられていた指定校推薦も、今では底辺校ですら枠があるような状況です。
高校卒業生が、大学全入時代となって2007年以降も大学は増え続けていますので、大学の募集活動はますます苦戦することとなるでしょう。

少子化により、人口が減り、競争力が落ち、日本としての武器が失われつつあります。
そんな時代だからこそ、10年後に必要とされる理想の人材像を形成できるよう準備しなければならないのではないでしょうか。

大学からの指定校推薦に対して、高校側が上から見ているような状況で優秀な人材が育たないのは当然といえます。

キャリア・コンサルティング技能検定 第10回 2級実技(論述)試験まで、
あと6