キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

昨日は、面接試験当日の流れを書きましたが、今日はその続きです。

今回、初めて受検したわけですが、その経験を踏まえて、面接試験の前に、必ず準備した方がいいことを挙げておきます。
どのクライアントになるか分からないので、どんなクライアントでも平気だよという自信がない方は、クライアント全員に対して準備した方がいいです。

1. 相談者視点の問題を整理しておく

すでに2級をお持ちの方から、あまり細かく作りこまない方がいいとアドバイスをいただきました。
確かに、細かく考えてまうと、方向性が間違っていた時に焦ってしまいます。ロールプレイケー
ス内容の
文章から読み取れる範囲に絞って、考えましょう

2. クライアントに対し、それぞれ質問する内容を整理する
 
面接試験で相談者に尋ねた質問の意味は、口頭試問にもつながります。
キャリア・コンサルタントの視点で、面談を進めるにあたり確認していかねばならないことを整理しておきましょう。さらに、問題点が絞れてきたあと、どのように進めていくかのイメージを描くのも良いと思います。
20分という時間は、あっという間に過ぎてしまいます。私は、面接試験のときに言葉を選びすぎたため数秒黙ってしまうこともありました。無駄な質問や、無言の時間を積み上げていくと、もしかしたら1~2分ロスしているかもしれません。

以前、短距離のアスリートに「どうしたら、100mをそんなに早く走れるのか?」と尋ねたら、
「100mで走りきることが何より大切だ。多くの人は、走りながら左右に振られてしまい、102mとか、105mとか走ってしまうんだ」こんなことを話していました。

同じように、20分の面接時間は、無駄なく20分使い切りましょう。
私が、1,2分足りなくなってしまったのは、このあたりのロスも影響していると考えています。

また、控室に入ってからは、システマティックに進められていくので、

1. 控室に入る前に、面談の大まかな流れや、自分で想定している時間配分などについて確認しておく

人によって配分の目安は異なるでしょうから、特に決めなくていいのかもしれませんが、私は最初の5分程度で、クライアントの問題が把握できるよう質問をしていきました。
人づてに聴いた、標準レベルキャリアコンサルタントの面接試験では、傾聴の部分に比重を置くことが大切だとのことでしたが、技能検定ではそこは当然できているという前提で、しかも20分である程度の方向性を明確に示すことが求められるため、クライアントに関心を抱き、かなり早い段階から質問をしていました。
だって、いくら答えを持っているのはクライアントだからといっても、質問しなければ何も教えてくれないんですから

2. 控室に入ったら、オリエンテーション前にトイレへ行き、身だしなみの最終チェックをする

家を出る時点で、ある程度の身だしなみは整えているはずですが、試験モードへとスイッチを入れるという観点で、トイレに行き鏡に映る自分を見ておきましょう。
自己暗示も大事だと思うので、「大丈夫」とか、「きっとできる」とか、ポジティブな言葉をかけてあげてください

3. 試験会場の前で待機している間に、クライアントの当たりをつける

第9回のケースでは、女性3人、男性2人。年代は、20代~50代と幅広くなっています。
検定の申込書に、自分の経歴を記入しますので、普段携わっていなそうなケースになるのでは?と想定していましたが、
残念なことに、見事予想通り、普段担当している若年者ではありませんでした
というか、4部屋のどこにも、そのケースを担当されるクライアントっぽい方はいませんでした


1回しか受検していないので、本当にそういう振り分けをしているかは不明ですが、準備する時点で、経験が浅いケースに少し注力していただくとともに、案内役からどのケースを担当することになるのか、頭の中で整理しておくといいかもしれません。

面接試験が始まった最初の何分かは、相談者からロールプレイケースの相談内容にあたる部分を聴きだすという作業をするのかと思っていたら、最初の1分くらいで公表されている設定について全部話してくださったので、
相談内容の確認
本人の希望について確認(これがなかなか大変)
目標設定するために質問しながら確認
今後の流れについて提案しつつ意思の確認
こんな流れで進めていきました。

私の場合、案内役の方を見てすぐにピンときたので、試験会場に入る前の数分は、面接中の流れや、絶対に聴いておきたい質問などを反すうしていました

実は、現役のキャリア・コンサルタントで3年前に資格取得された方に、何度か面接試験の練習をしていただいたのですが、3回練習して、どれもダメダメだったんです
正直、間違いなく不合格だ、、、と落ち込んでいましたが、逆にそれて開き直れたのか、最後の練習は試験の2日前でしたが、そこから改善点の洗い出し確認すべきポイントのおさらいロールプレイケースから人物像のイメージを再確認、などを徹底的に行いました。

このような質問をしながら相談者への理解を深めようという流れを頭の中でめぐらせました。
ここで、自分が安心したいがため人物像の作りこみをしてしまうと、ヤマが外れた時にダメージが大きいので、注意してください。

3回の練習では、どれも具体的な提案までたどり着けなかったのですが、本番では(少し時間が足りなかったけれど)今後の目標設定と具体的な提案の途中まで話を進めることができました。
時間切れになった内容は、口頭試問で補足することができましたので、自分としてはやりきったという気持ちで試験を終えることができました

採点基準は大枠しか公表されていませんので、何点取れたのかはわかりません。
しかし、今回の検定試験については、結果がどうあれ悔いは残らないでしょう。

そのくらい、久しぶりに真剣に取り組んだ3か月でした。

もちろん、3月21日にweb上で自分の受験番号が掲載されていることを願っています