まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

2020年に東京でオリンピックが開催されることになり、景気の前に人々の気持ちが上向いてきた今日この頃です。
4年制大学を来春卒業予定の学生たちの就職活動も残り半年ほどとなりました。日本式の、一括採用ですと、会社(OB)訪問やインターンシップなど、実際には1年前から就職活動がスタートしており、今年の5月頃には採用活動を停止している(募集人員を充足した)企業も少なくありません。

まるで新しいショッピングモールがオーブンするときのように、就職活動解禁日にはリクルートスーツに身を包んだ学生たちが街中にあふれます。
人気企業では、何百倍という倍率を潜り抜けて内定を獲得するわけですが、人気の高い企業から攻めていく学生が多いため、時期が後ろにズレるにつれて希望の順位も低くなっていくというのが一般的な流れです。
そんな事情を知ってか知らずか、中堅企業の面接官は「これまでの就職活動で内定を得られなかった理由は何だと思いますか?」などと突っ込んだ質問をすることもあるのだとか。
社会経験に乏しく、面倒なことから逃げてきた若者たちにとっては厳しい質問と映るのではないかと思います。

昨日の日経新聞・大学面では、「内定ない学生 諦めさせない」という見出しの記事があり、目に留まりました。
大学のキャリア支援センターでは、現時点で内定を得られていない4年生を対象に、就活塾を開催しています。記事の中では、「3ステップ就勝塾」という名前で、「内定を勝ち得る」という想いが伝わってくるセミナーについて述べられていました。
(大学を就職予備校と揶揄する声も聞こえてきますね)

この時期に就職が決まっていない学生にとってのメリットとデメリット両方考えてみましょう。
メリットは、不採用という失敗体験を成功に結び付けるチャンスが与えられることや、漠然と就職に向き合ってきた自分と正面から向き合い社会人の責任を真剣に考える機会を得られることなどがあるでしょう。
一方デメリットは、これまでに成功体験が乏しい学生にとって、人生を大きく左右しかねない時期の失敗は自信を失わせかねず、社会に巣立つということから逃げてしまう可能性があるということです。

中には、50社以上に応募しても内定が得られず、気落ちする者もいるということですが、そこまで失敗をし続けられる時点で何かが不足していることに気づいてもらいたいというのが本音です。
大学の選択にまで親が過干渉する時代ですから、就職先までコネで決められるくらい干渉してもらいたいものです。それができないならば、高校卒業後の進路は自己責任で選ばせないと、いつまでたっても自分で進むべき道を決められない大人になってしまいます。
結果的に、他人(キャリア・コンサルタント)が、親の育て方の失敗の尻拭いをしているのが現状です。

平成25年度(後期) キャリア・コンサルティング技能検定の申し込み開始まで、
あと8日