キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
昨日の日経新聞・総合面では、派遣期間の上限に関する記事が複数掲載されていました。
ようするに、これまで「業務ごとに3年間」という定めがあったため、ある業務(例えば、営業事務)において2年半を派遣のAさんが働くと、次に契約した派遣のBさんは「業務ごとに3年間」という制約により半年しか働くことができないということになります。
しかし、それを「人ごとに3年間」とすることで、ある業務で、Aさんが2年半働いて退職した場合、次にBさんが同じ業務で派遣契約を結んだとしても、新たに最長で3年間は雇用し続けられるということになるそうです。
一見、もっともな話に聞こえるかもしれませんが、一つの職場で最大3年しか働けないのであれば、キャリアアップという視点からすると厳しいことに変わりはありません。
私のクライアントにも、専門職での正社員雇用がないため、仕方なく派遣として3年間ごとに別々の事業所で仕事をしてこられた方がいらっしゃいました。
その方は、能力も高いし、人柄も優れているため、仕事自体が途切れることはなかったのですが、いつになっても安定して働ける場所が得られないという不安を払しょくするために、正社員として多少畑違いでも構わないので仕事に就きたいと相談に来られました。
その方は、最初の相談から、数か月で無事に内定を得ることができ、本人も喜んでいましたが、短期間で満足のいく結果を出せるケースに共通するものは何だろうかと考えてみました。
私が思いついた要素は、
・ガツガツしていない → 焦っているように感じられない態度
・能力を客観的に把握 → 自分の市場価値をある程度理解したうえで就活
・少なくとも、1年後の自分の姿は描いている → 1年後が描ける方は、3年後、5年後も描けてます
・やるべきことの優先順位が明確になっている → 空き時間を有効に使っている
これまで、転職に成功している方のお話を聴くと、大卒から同じ企業で勤務している方と比べて決して待遇面で優遇されているとはいえない条件であっても、自身の経験を考慮すれば十分評価していただいていると言います。
むしろ、条件が良すぎると、提示されていない業務までこなさなければならないのではないかと不安になるくらいです。
ある意味、日本の求人市場を理解しているといえるのではないでしょうか。
そんな方々の喜びを分かち合えるよう、今日も仕事をしています。
第10回 2級キャリアコンサルティング技能検定の合格発表まで
あと14日