キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

このブログは、標準レベル・キャリア・コンサルタントを飛ばして、いきなり熟練レベル・キャリア・コンサルタントを目指す方を応援するために始めました。
現時点で、まだアクセス数が少ないので、気楽に書いていますが、まずは1年365日、毎日更新してみようとトライしています。

さて、昨日は時間がないということで、論述試験の解答用紙サンプルを紹介しましたが、
今日は論述試験に取り組んでいるときに感じたことを述べたいと思います。

実技試験は、答えはクライアントが持っているという前提で成り立っています。
つまり、キャリア・コンサルタントは、本人の持っている答えを引き出すのが役割なのです。

しかし、実際にコンサルティング業務を行っていて、答えを持っていないクライアントと出会うことがあります。
というか、若年者ほど自分の答えを持っていない割合は高いように感じています。

私が仕事で面談するクライアントは、いわゆる若年者(34歳以下)が多いので、
本人の持っている(はずの)答えを見つけようしても、答え自体が存在しない
という壁にぶつかってしまうケースが結構あります。

本人が答えを持っていないわけではないんです。ただ、その答えが
働きたくない
だったら、、、

つまり
働く意思はないけれど、親に言われたから来た
という場合、本人の答えを尊重すると、そこでキャリア・コンサルタントの役割が終わってしまいます。

働きたくないんだったら、働きたくないことを親に伝えて、一生養ってもらえるようお願いすることが希望をかなえる手段となるわけです。

でも、そういうケースのクライアントは、口では
働きたいんです
と相談してくるわけです。

仕事を探したいと話すクライアントに対し、ではどういう仕事を?
と傾聴したところで、本心は違うのですから、見立てを間違えると本人にとっても無駄な時間を費やすことになります。

もしかすると、本人はキャリア・コンサルティングに来ていることで
仕事を探しているという大義名分があるから
一見無駄な時間に見えても、無駄と感じていないのかもしれませんが

そういうクライアントと数多く接してこられた方にとっては、検定試験問題は現実的ではないと感じるかもしれません。

せっかく検定試験を受けると決めたのですから、前向きに考えてみましょう。

確かに、業務でまず取り掛かるのは、
クライアントが本当に相談したいことは何か?
なのですが、というよりも、そこに割かれる時間が意外と多いのですが

本当に相談したいことが、はっきりしたときに検定で学んだ事柄が役立ちます。
それが、60分という制限時間の中で、逐語録を読み、問題把握と方向性を回答することや、
20分という制限時間の中で、実際に答えを持っているクライアントから想いを言葉として引き出したり、
具体的にどうしたいかを目の前で確認しながら面談を進めていくことだったり、
模範解答を持ったクライアントが目の前にいるのですから、それだけでも受検料の価値はあると考えています。

試験官は、スーパーバイザー的な視点で採点した結果をフィードバックしてくれますので、日本のキャリア・コンサルタントに求められる水準をはかり知ることができます。