キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

月曜日と火曜日は、研修で「発達障害」について学んでいました。
昨年末にも、「大人の発達障害」という講演を聴く機会がありましたが、今回は2日間の内容で、基本的な知識からきちんと学ばせていただくことができました。

すごく簡単に書いてしまうと、
今までは、環境に人が合わせてきたわけですが、これからは人に環境を合わせることや、結果を出せるようルールを変えたり、プロセスを本人のやりやすいように整えたりするという工夫が必要となるんだ、という点を理解しました。

その基本的なやり方というのは、日本の文化では当たり前とされてきた暗黙の了解、つまりルールやマナーまで明確化することで、対応できる幅が広がるんだということ。
発達障害の方は、臨機応変とか、あいまいといったことが大の苦手なので、「何にも該当しないとき」の対応窓口を一括することで、パニックを防げるのだとか。

何より、発達障害への理解を難しくしている要因は、定義が広いところです。
1.自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害
2.学習障害(LD)
3.注意欠陥多動性障害(ADHD)
4.その他、これに類する脳機能の障害

とまぁ、範囲の広いこと。

100人の発達障害者がいれば、100通りの症状があり、抱える問題も異なります。
よって、一律的な対応ができず、企業など組織が受け入れるには不安要素が多いこともあり、社会的な居場所がなくなっていくという悪循環につながるようです。

最後に、研修で興味深かった話を書かせていただきます。

最近は、「障害者」ではく「障がい者」や「障碍者」と表記する動きがありますね。
(歴史的には、「障碍者」または「障礙者」と書くのが正しいようですが)

この、「障害」の対象が『人』ならば、確かにふさわしくない表現だと思います。
でも、『人に立ちはだかる壁』のことを指すならば、それは「障害」でいいのではないか?』というものです。

(前後の文脈を割愛しているので、意味が違うようでしたらご指摘ください)
これを述べたのが、福島智 東京大学教授らしいのですが、なんと世界で初めて常勤の大学教員となった盲ろう者なんですね。

「障害者」の定義も、法的、社会的に変化しています。
乙武洋匡氏のように、公の場で、障害を持つ方が発信できる機会は、これからも大切にしたいものです。もちろん、どんな意見だって偏りすぎないようにすることはもっと大切だと思いますが。
個人的には、乙武氏のTwitterはユーモアがあってかなり好きです

健常者だって、些細な出来事で不自由な生活を送るようになるかもしれません。
誰でも、生きやすい世の中に変えていく。
未来がある人間として、少しでも貢献できることを探したいと感じた研修でした。


キャリア・コンサルティング技能検定 第9回 2級試験の合格発表は、明日です