キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
女性は結婚すると家庭に入り、姑との関係に気を遣い、子供が生まれれば自分の時間を削って子供を育てる。子育てが終わった頃、今度は元気がなくなった姑の介護に追われ、気づいたときには何かを楽しむ健康や体力は失われている。
まさに、たくさんの昭和の女性が直面した状況ではないかと思うのですが、昨日の日経新聞・社説は「女性の活躍には男性が変わらねば」という見出しでした。
冒頭で述べた女性の働きに対し、これらすべてを女性に期待するとすれば、それは男性側のご都合主義だろうと指摘しています。
日本は、先進国だけでなく世界的に見ても男女の平等、ジェンダーフリーという考え方が遅れていることが指摘されています。
経済、政治、教育などでの男女平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」では世界経済フォーラムがまとめている指数で、世界135カ国中、101位だそうです。
実際、既婚女性でも妊娠が発覚したときに、喜びよりも先に「どうしよう」と悩むケースは少なくないのではないでしょうか。その背景には、日本の社会は仕事と子育ての両立が難しいため、仕事か家庭かの二者択一を迫られる女性が多いからなのでしょう。
私は、いろいろな事情があって、過去に2年半ほど一人で子育てをした経験があります。
すでに小学校に入学していたため、周り方々の理解にも恵まれ、仕事・子育てを両立し、家事もこなしてきました。しかし、大人の都合にふり回されることには変わりなく、子供との意思疎通が難しい時期もありました。
しかし、多くの職場では、そもそも仕事を早く切り上げて子供のために費やすということが理解されにくいと思うのです。
大企業や公務員、外資系企業などは、比較的理解があるのではないかと思うのですが、労働者ベースで約7割は中小企業に属しているので、3分の2以上の労働者は融通が利かない環境で仕事をしていることになるはずです。
多くの労働者が、躊躇することなく仕事・家庭を両立できる環境でなければ、ジェンダー・ギャップも埋まらないのではないかと感じました。
第10回 2級キャリアコンサルティング技能検定の合格発表まで
あと13日