キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

私は、どちらかというと理系脳で、歴史がとにかく苦手でした。
特に10代の頃なんて、死んだ人のことを知って何になるんだ?
と頑なに拒否していたため、歴史の成績はとても悪かったのです。

ITの仕事から、少しずつキャリア関連のボリュームが増えてきたころから、少しずつ考えが変わってきました。

現在があるのは、過去があるからであり、過去を知らずして未来はつくれない
と考えるようになってきました。

あるとき、ある人事担当者の方に採用基準についてお話を伺った際、何社も落ち続ける方の傾向を感じ取ることができました。
裏を返せば、複数の企業から内定をもらえる方の傾向も見えてきますね。

応募するときに、用意する書類はなんでしょうか?

・履歴書
・職務経歴書(学務経歴書)

多くの企業では、この2つは最低限提出しますね。
新卒の方は、職務経歴はありませんので、
誰もが必ず提出するのは、履歴書です。

履歴書。
つまり、自分を振り返って、それを相手に伝えるための用紙です。

日本の書式では、古い方から順に記述します。

自分がどのような道を歩いてきたのか?
どんな趣味を持っていた(いる)のか?
なぜ、この学校に入学したのか?
学生時代、何に打ち込んできたのか?
なぜ、この会社を志望するのか?

そして、、、
これから先、どのような人生を歩みたいのか?

企業の採用担当者は、これらの内容を聴き取り、自社で生かせる人材かどうかを判断し、採否を決定します。

ですから、自分の歴史について、きちんと説明できるようにしておくことは当然のこととして、これから先、どうしたいか?
それは、企業にとってどんなメリットがあるのか?

双方の目指す方向が近ければ、採用の可能性も高くなるわけです。

しかし、最近の学生さんに話を聞いてみると、
今まで打ち込んだものがない、または説明できない。
大学は、特に思い入れはなく、偏差値で決めた。
安定した企業に入って、定年まで波風立たない環境に身を置きたい。
というような傾向が多くみられます。

周りが、こんな人たちばかりでは、安心してしまい、間違った就職活動をしていることに疑問を持ちませんよね。

学生や若年者を対象とした、多くのキャリア・コンサルタントは、クライアント自身が振り返り、言葉で説明できるよう指導しているのではないでしょうか。

私たちの仕事は、人生の転機に関わります。クライアント一人一人にとっては、とても重要なタイミングです。
ぜひ、日ごろからキャリア・コンサルタントご自身も、キャリアの棚卸をしてみてはいかがでしょうか。

自分の歴史から、新しい何かに気づき、そして新たな経験値へと導いてくれるかもしれません。