キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

本日は、一昨日(6/6木)の一面トップから引き続き、昨日の総合面でも引き続き「入試改革」について触れられていましたので注目しました。

紙面の半分ほどを割いて、「入試 30年ぶり大改革」と括られています。

まず、新しい制度では、「全校統一試験『到達度テスト』」となり高校在校中に複数回チャレンジできる仕組みにすることが特徴のようです。
欧米では、以前から複数回の試験を実施して大学の合否判定を行っていたようですが、日本も含まれているアジア型では「一発試験」の結果で人生が左右されることになります。

記事を読み進めていくと、欧米型では成績が悪かった場合でも、本人が努力することでチャンスを得ることができるのに対し、アジア型では年に1度のチャンス(入試本番)でコケてしまうと丸々1年間を棒に振ってしまうことになります。

そのため、現役受験で合格を得るために、高校生たちは遅くとも受験の1年前からは塾に通い、本番の試験で結果を出せるよう詰込み型の学習を続けています。
この詰込み型学習には賛否がありますが、文部科学省も失敗を認めた(?)「ゆとり教育」において、詰込み型からの脱却は図れませんでした。
今でも「ゆとり世代」などと呼ばれますが、日本人高校生の平均的な基礎学力はどんどん低下しているように感じています。平均という値で見れば低下傾向なのかもしれませんが、分布している状況を見ると学力格差が広がっているという方が正しいかもしれません。

私は、詰込み型学習と、定期試験の一夜漬けは大きく異なると考えています。
受験のために1年間にわたり詰込み学習することで、学習習慣が定着することは評価しています。なぜなら今の大学生で勉強の仕方、ノートの取り方、情報をどのように選択するか、など社会生活をする上で役立つ基本的な事柄を知らないまま年齢を重ねている者が少なくないからです。私の周りにも大学受験のときの努力と成功体験(志望校合格)は、今でもつらい時の支えになっていると話す方がいます。
大学生を観ていると、授業中にまったくノートをとらない学生もいれば、一言一句すべてノートに書き込む学生もいます。中には、きちんと整理しながらポイントだけをノートにまとめて復習する学生もいます。高校生の学力云々の前に、授業の記録を正確に残しておくという視点で、幼少期からノート(メモ)の取り方について継続的に教えるほうが先なような気もします。

私には5歳年上の兄がいるのですが、私が中学生のときにすでに社会人となっていた兄から、電話の受け方、メモの取り方について厳しく教えられました。そのおかげで、社会に出たときに周りの新入社員よりも電話のメモが分かりやすいと褒められたことがあります。
大学生や、新入社員という切羽詰まった時期に短期的に教えられるよりも、小学生、中学生の頃からコツコツ積み上げていくほうが脳には定着します。

まとめると、いずれ社会人になることを想定して、目の前の受験だけではなく、もっと先のビジョンを明確にしてあげられるような指導へと変えていけたらと願っています。

キャリア・コンサルティング技能検定 第10回 2級実技(論述)試験まで、
あと15日
再来週末が論述試験本番ですよ!