まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
かねてから就職活動は、好きな人に告白することと同じだと言い続けてきましたが、現在の就職活動は、バブル期の男性誌のようなHowToが蔓延し、就活ロボットを作り続けているような指導が多く見られます。
昨日の日経新聞・企業総合面では、「エントリーシート共通化」という見出しで、リクナビが就活学生の負担を減らすために、共通化しようという試みについて触れられていますが、共通点はリクナビに登録している企業というだけで、業種・職種・地域・企業のカラーといった要素で全く同じものは存在しないのではないでしょうか。
それこそ、結婚相手はお金を持っていればいい(≒給料がよければいい)とか、芸能人がいい(≒人からうらやましがられる企業)とか、ルックス重視(≒TVCMを流している有名企業がいい)とか、表明的な要素で決めている人を好意的に採用したいのではないかと錯覚します。
これからの企業は、自分の能力をどのように活用できるかを明確にアピールできる人材を必要としているのであり、その基準が定まっていない(定められない)から従来のやり方を踏襲するなんて、企業として未来の競争力を捨てているような愚行に思えます。
正直、履歴書やエントリーシートを手書きですべて提出させるのは賛成ではありません。履歴書を手書きする時間があれば、他の有意義なことに費やせるのではないかと思います。確かに筆跡から読み取れるものもありますが、客観的に人物を判断するだけならば手書き文字の見た目という先入観を排除した電子データの活用はもっと勧められるべきだと感じます。
ならば、手書きでしかできない選考方法を取り入れればいいわけで、SPIなどの能力(や性格)検査に加えて、作文・小論文などを導入し、企業側が入社してもらいたい人物像を確認すれば、より企業文化に近い人材を採用することができるのではないでしょうか。
個人的には、大学3年生の○月から一斉に就活開始という制度じだいを撤廃し、青田買いしたい企業はそうすればいいと思うし、ギリギリまで見極めたい企業は待てばよい。
ただし、企業への内定の承諾書の提出期限を、大学4年の12月以降とすれば、先に内定を得たとしても、納得いくまで就職活動できますし、お互い不本意な結果になりづらくなると思うのです。
とはいえ、日本の文化的背景を考慮すると改革するのは難しいのかもしれませんね。