キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

「♪どこま~でも、どこま~でも、、、」という明るい歌声で続く、某専門学校を思い出しそうなタイトルですが、昨日の日経新聞・マーケット総合2面で、「就活による教育荒廃を防げ」という記事を読んだとき、この曲が頭に浮かびました。

記事の中で、大学生の就職活動は、準備も含めると2年ほど就職活動に費やされることとほぼ等しいと率直に述べられています。記事では、学部生と院生について2年間と書かれていますが、2年生の短大や専門学校においては、事実上半分以上を就職活動のために充てることになります。
2年生の学校では、表向き2年生の4月(つまり、卒業見込みが発行される時期)以降の就職活動となりますが、大学全入時代にあっては、入学したての学生たちが不安を抑えきれず、本来は授業で基礎をしっかり固める時期なのに、授業を休んで説明会へと足を運びます。

賛否はあると思いますが、大学の取るべき行動は、粛々と授業を行い、学生の出欠も完全に把握し、試験結果と欠席数に基づいて、「不可」の成績評価を遠慮なく出すことである。と綴られています。

もう一つ興味深いのは、これまで文科省は「卒業できない学生が多いのは、大学の教育方法に問題があるため」と評価してきたとも書かれています。
確かに、現場を知らない役職者の評価は、学生の成績や、(やる気のある・なしに関わらず)アンケートの内容を鵜呑みにして、授業内容を評価しようとします。

結果として、熱心に取り組んでいる教員たちのモチベーションを削ぎ、誰でも「可」以上の成績が取れるような試験を実施するようになっているようです。
本気で教育に取り組もうと考えるのであれば、少々荒っぽい表現ではありますが、きちんと「人」を育てられる仕組みに変えていく必要があるでしょう。