キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

昨日の日経電子版、「ビジネスリーダー」→「就活/仕事術」の中に
増殖中?「就活モンスターペアレント」という記事がありました。

今から5年くらい前に、ドラマで話題になった「モンスターペアレント」
ドラマの舞台は小学校でしたが、その親は中学校、高校へと成長する子供とともに年齢を重ね、ついに大学生になっているのが現代の就活モンペア(モンスター・ペアレントの略)といえるでしょう。
一言で表すと、「子離れできない親の過干渉」が原因です。
人間には、ある時期(年齢)で経験しておいたほうがよい体験があるわけですが、中学受験が当たり前になった現代では、幼稚園に入る前から習い事(音楽系、スポーツ系、学習系)に通わせます。
同じ習い事をしている親とのつながりが強く、幼稚園や学校が違っても、10年以上交際が続くケースがあります。
分岐点が、小学3年生の2月
中学受験を目指す家庭にとって、ここから受験勉強の始まりです。
最近も、大手私塾が、小学生向け無料テストを実施するようですが、ようは学力立ち位置を把握して、どの学校を目指すべきかという検討が始まります。
ここで問題なのは、志望校を子供が決めるのではなく、親が主体的に決めてしまうことです。
子供にとっては、親に言われるがまま塾に通い(中には、成績が伸びず挫折する子供もいますが)いくつか受験する志望校の一つに通うことになります。
また、(特に国公立)大学進学率の高い中高一貫校に人気が集まりますが、自分の意志で選んだのではない学校で6年間過ごすということは、子供にとっては義務教育の延長のようなゆるい時間になる危険性があります。
実際、中高一貫校で、モチベーションが保てず、中堅の大学に進学したものの留年したり、就職できなかったりする学生を何人も目にしてきました。
なぜ、そうなってしまったのでしょうか?
原因の一つに、子供自身が働くとことの必要性を感じていないことが挙げられます。
話を伺うと、中学受験して、○○大学(中堅の有名大学)に入ったのに、就職できないことに親が腹を立てて、うちに相談にきたというケースは、決して珍しくありません。
個別にカウンセリングをしようとすると、親が同席するのは珍しくなく、それよりも本人以上に就職への熱い気持ちを語りだすケースがあります。
いま20代前半の若者たちの親は、まさにバブル期を経験している世代と重なるため、就職活動が大変であるという認識がないまま、自分の成功体験だけで話を進めていくのです。
冒頭に書いた、電子版の記事を読み進めると、やはりしゃしゃり出すぎた親の子供は、最終的に不採用となることが多いような感じがしました。
子供たちが、自分の生活を確保するために働かなければならないんだという責任感をきちんと持てるような教育をしていかなければならない、そう感じた記事でした。

キャリア・コンサルティング技能検定 第10回 2級実技(論述)試験まで、
あと45日