キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

昨日、3月16日(土)の日経新聞、政治面で就活「後ずれ」に賛否という記事がありました。
大学生の就職活動解禁時期を、4年生の4月にするよう経済界に求めるということが書かれています。

大手企業のリストラ状況を見れば分かる通り、日本の終身雇用神話はすでに崩壊しています。私の同窓生も、半分程度は一度以上の転職を経験しています。
ならば、学校の就職課でも将来の転職を踏まえて就職活動の準備をさせなければいけない時期に差し掛かっていると思うのですが、代わり映えのしない対応が多いのではないでしょうか。

大学受験のために、小学4年生から塾に入れて準備をする親が少なくないのに、就職の準備をするのか数か月だなんて圧倒的に少なすぎます。
もう一つ、現在大学生の子供を持つ親たちは、バブル期の大量採用を経験している世代が多く、現在の就職難を正しく理解できていないのではないかと思うのです。

就職活動が後ずれすることのデメリットとして、
・優秀な学生と準備不足の学生の格差がより広がる
・大企業の内定のピークの後に、採用が本格化する中小企業には不利になる
と挙げられています(紙面より一部抜粋)

一つ目は、そもそも応募者の評価を数値化して、採用/不採用を決めるのですから、準備をしっかりしている学生が優遇されるのは当然のことだと考えます。

二つ目は、いまだに大企業神話を信じている人がどれだけ多いかということです。
上位の難関大学で優秀な成績を収めているならば分かりますが、あまり勉強もせず、なんとなく大学に進学して、4年間の勉学や活動内容を説明できないような人物が、なぜ有名企業に応募するのでしょうか。
どうしても、希望する企業に行きたければ、社会人になってから他の人に負けない努力で実績をあげて、転職すればよいのです。
実際、そういう努力で、有名企業へと転職した方は少ないですが存在します。

採用の窓口としては出身大学でフィルタをかけられることもありますが、一度社会に出てしまえば、学歴などは意味をなしません。
この先、企業にとって必要な人材なのか、自分自身のこととも振り返って柔軟に行動していきたいと思います。


キャリア・コンサルティング技能検定 第9回 2級試験の合格発表まで、
あと4日