キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

私の子供が、いま中学3年生なのですが、保護者に連れられているとはいえ、真剣に学校見学をしていると聞きます。私学では、見学会に参加することが入試の加点になるところもあるようで、真剣に自分の未来を考えるということはいいことだと思います。

そんな流れから、昨日の日経新聞・教育面で、『中3の志望校選び 合格より大事な「迷い」』という記事に注目しました。

記事の中では、1学期の期末試験が終わり、中学3年の子供たちは志望校選びえと関心が移るのだそうです。最近では、インターネットで情報収集したり、学校説明会への参加などで学校を知る機会が増えたことが、早い時期から具体的な校名を挙げることへとつながっているようです。

しかし、中には志望校を次々と変えて相談する生徒がいたり、合否判定により(成績だけで)受験校を決める生徒もいるそうです。

中学生のうちから、長期的なキャリアパスを思い描いて高校受験に臨む生徒は稀だと思いますが、中学受験の目的が中高一貫校からの推薦で大学に入れることだったり、高校受験の目的が将来的な進路決定の先延ばしであったり、若い、いや幼いからこその決定なのだろうが、もう少し日本の未来に危機感を持って挑戦する気持ちを抱いてもらいたいと願います。
このまま、日本の競争力が下がり、諸外国から見た価値が下がってしまうと、自分たちの居場所がどんどん狭くなり、追いやられてしまうということに気づいてもらいたいのです。

私が仕事で関わる人の中には、授業料が払えないから公立に行くしかなかったり、定期券代が捻出できないので自転車で30~40分かけて通ったり、自分の未来に必死になっている若者がいます。
しかし、残念なのは、そのハングリーさが目の前の学校生活にしか向いていないことです。今の苦しい生活から這い上がるためには、どんなキャリアパスを持てばいいのかという発想自体が無い場合が多いので、仕事で関わる人たちには、次の世代へつながる考え方を少しでも理解してもらえるよう努力していこうと考えています。