まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
世界同時不況(リーマンショック)以降の不景気により、なかなか内定を得られない学生が不安を抱え、いまや「就活うつ」という言葉が社会的にも認知されるようになっています。
しかし、内定を得られた後、今度は内定式の場で面を食らってしまい不安になってしまう、その名も「内定式うつ」という言葉が生まれています。
昨日見つけたweb上の記事、『内定式うつ 同期が「キミさぁ、ちゃんとバリュー出せてる?」』が非常に興味深く、読ませていただきました。
この中で登場する、「ハイテンション・キャラ」、「SNS中毒」、「リア充気取り」(すべて私のつけたあだ名。失礼)などは、意図的にやっている場合と、天然の場合で対応が異なるような気がします。
もし、意図的にやっていることが分かるのであれば、人間としてある程度のつきあいはするとしても、基本的には無視して構わないです。同期でチャラチャラしている奴よりも、会社組織になじんでスキルを上げれば、たとえ同期の輪から外れたとしても、会社として、(そして広い意味では)社会からも必要とされる人物になっていくはずなので、信念をもって自分のペースで進んでいけばいいのだと思います。
ただ、日本人の特性上、長い物には巻かれろという意識が植えつけられているケースが多く、特に学生時代まで真面目に勉強してきた人(≒常識を身に着け、軽い人付き合いは得意でない人という意味)にとって、その場の空気を盛り上げることに頑張ってしまう人の気持ちを理屈で理解しようとして苦しんでしまうのかもしれません。
入社してからの数年間、好かれるべきは、同期ではなく上司や先輩たちです。
まず、新入社員の段階でできることはただ一つ、「あいさつ」と「電話の取次ぎ」くらいなものでしよう。電話の取次ぎも、社内(同じ部署)の名前と顔が一致しなければ手間取るし、取引先と担当者の名前などが一致していなければ時間がかかります。ですから、まずは「あいさつ」を徹底すべきです。
よく勘違いする人が多いので書かせていただきますが、「あいさつ」というのは『してもらうもの』ではなく『するもの』です。「あいさつ」を『する』ことで、自分を他者から認識してもらうのです。
ですから、まずは社内において自分という新入社員が存在することを認識してもらうよう心掛けることが重要です。
自分が入社して、仕事もある程度覚えて任されるようになったら、次は後輩を大切にしましょう。
新入社員の多くは、学生意識が抜けずに群れたがります。終業後に「群れる」のは意味があるかもしれませんが、就業時間中に群れることは時間の無駄でしかありません。
その中に、仕事とプライベートの区別がつく新人がいたら、きちんと面倒を見てあげましょう。その方は会社の中に自分の居場所を作ることができる人材である可能性が高いからです。
新入社員は、会社組織のヒエラルキーの中ではまさに「底辺」です。その底辺の人間関係の中で作り上げられる小さなヒエラルキーなど無視して構わないのです。人間も動物ですから、小者ほどよく吠えます。吠える人間は嫌がらせするかもしれませんが、自分より劣ると割り切りましょう。
それよりも、もっと大きな視点で自分がどこに位置しているのか客観視できるよう、俯瞰して物事を捉える練習をしてください。
その練習の積み重ねにより、会社組織よりももっと大きなヒエラルキーで上に上がるチャンスへとつながるかもしれないのですから。