キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
昨日は、平成26年度採用に向けた就職活動支援の一環で、企業訪問をしてきました。
普段は、求人開拓の専任職員にお願いしているのですが、うちの職場が年度末で組織変更を伴う(職場の名前が変わる)ため、現場の指導員も同席した方がよいとアドバイスを受け、同行させていただきました。
私は、企業の方と直接お話しする機会というのは、そんなに多くありません。普段は、電話やメールでのやりとりがほとんどです。たまにお会いする機会があっても、先方へ出向くよりも、説明会開催でお越しいただくことばかりです。なので、今回のようにクライアントが就職する(可能性のある)企業へ訪問できるのは貴重な機会でした。
そして、企業のご担当者と直接お話しできることとは別に、普段あまりじっくり話すことができない求人開拓の方と移動中やランチの時間も込みでお話しできることがとても貴重でした。
求人開拓の方は、営業職を経験されていた方が多いのですが、私の職場を担当してくださる方は、産業カウンセラーの資格と、標準レベルキャリアコンサルタントの該当資格をお持ちなんです。
現在が第3の職場ということですが、最初の会社を定年退職され、第2の職場で資格をお取りになったそうです。約10年にわたるキャリア・カウンセラとしての経験から、いくつかお話をいただきました。
一言で表すと、求職者には応援団が必要だということです。
私も職業指導の現場で18年ほど仕事をしていますが、毎回40~60人くらいのクライアントと向き合うときに、企業からの内定を得るまでの時間には大きく差が出ます。
私たち、キャリア・コンサルタントは、応援団のような位置づけではないかと言われました。
つまり、私たちはクライアントのお手伝いをすることはできるけど、クライアントの代わりに筆記試験を受けたり、面接試験を受けることはできません。それらは、現地でクライアント自身が行なわければならないものです。
私たちがすることは、本番で実力を十分に発揮できるよう、事前の準備を整えるためのお手伝いに過ぎません。
ここで、応援団が付きやすいクライアントというのは、一生懸命に、そして前向きに取り組む人です。こういうタイプの方は、あまり時間がかからず内定を得るものですが、仮にタイミングが悪くなかなか実を結ばなかったとしても、担当以外のキャリコンなどが応援してくれて案件を紹介してくれる場合だってあります。
逆に、応援団が付きにくいクライアントは、一生懸命にやらない方です。うちは無料の職業紹介もしているので、このようなクライアントも珍しくありません。
一生懸命にやらない方は、多くの場合は強い就職の意思がありません。主に、保護者に連れてこられるタイプですね。
なぜ就職したくないのか? それは、
自分がやりたいことを持っていない(見つからない)
自分がやりたくないことを求められている
というケースが多いように感じています。
仕事を探しに訪れるわけですから、ほとんどは成人した大人です。
そこに、親の意思が入り込んで、自分のやりたくないことを半ば押し付けられるのですから、意欲的に取り組めるはずがありません。
有料のカウンセリングのみ行っている方は、意欲の低い方に出逢う回数はさほど多くないかもしれませんが、昨今の就職率低下の背景には、このような家庭環境の影響も少なからず関係しているように感じています。
小学4年になると、中学受験の塾に通わされる
中学の3年間は、部活と塾の両立を求められる
高校も大学受験に向けて部活と予備校の両立を求められる
現役で大学に進学したはいいが、自分のやりたいことを考えたこともないので、大学で勉強しなくなる。
やりたいことがないまま、留年したり、就職浪人して、年齢が加算されていく。
18歳まで親が作ったレールの上を歩いてきても、就職活動はそううまくいきません。
なぜが大切です。
なぜ、この大学を選んだのか?
なぜ、この学部(専攻)を選んだのか?
なぜ、この会社に入りたいのか?
その延長線上に、やりたいことが見えてきます。
私も親の一人として、子供が自ら進路を選択できるような躾、教育していかなければと強く思います。
キャリア・コンサルティング技能検定 第9回 2級試験の合格発表まで、
あと16日