キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
私の親は、5年ほど一人で祖母の介護をしながら仕事を続けてきました。勤め人ではなく自営業ゆえ成り立った部分はあるかと思いますが、2年前から介護保険制度を利用しヘルパーさんにお願いするようになりました。
祖母は、糖尿病をわずらっていたため、カロリー&糖分を管理する関係で、可能な限り自炊していましたが、昨年後半から本人が施設入居を希望しており、今年の4月から施設で生活をしています。
自炊できる要支援の状態のうちはよかったのですが、足を痛めてからは要介護になり、出張の多い仕事との両立はかなり大変そうでした。いわゆる老老介護の状態でしたので、兄弟たちもあてにできず、一人で悩んでいたようです。確かに一時期怒りっぽくなっていたように感じます。
施設に入居してから、しばらくは気が抜けたような感じで、介護疲れによる気分障害や認知症を心配していましたが、3か月ほど経過し自分の時間を楽しめるようになってきたみたいです。
前置きが長くなりましたが、昨日の日経新聞・社説にて『「仕事と介護」の両立がしやすい社会に』というタイトルの記事があり、注目していました。
記事の中でも触れられていましたが、介護の問題は、育児と異なり表面化しにくいのだとか。
確かに、私の親も、自分の弟妹たちの生活が大変だと気を遣い、一人で抱え込んでいたようです。
公務員や、大企業の場合は、育児や介護に関して規定があり、ある程度の休暇を申請する制度が整っているようですが、中小企業の場合は社員一人当たりの負担が大きく、一人欠けただけでも仕事が回らなくなる可能性があります。
育児の場合、周りのママ友、パパ友からの情報が頼りになるのですが、介護に関しても同様で、数年以内にご両親を亡くされた方などに、自分が困っている状況を伝えてアドバイスを求めてもいいのではないでしょうか。うちの親の場合、1年前にご両親を亡くされた職場の同僚からアドバイスをいただき、施設を見学したり、相談することができました。
私の自宅近くには、ケアマネージャーさんが常駐する施設があり、毎日デイケアのワゴン車が出入りしていますが、地域にそのような施設があることをまずは予習しておくことで、早めの対策へとつながります。
私が子供のころと比べ、介護は神輿型(大人4~6人に老人が1人)から肩車型(大人1~2人に老人が1人)へと変化しています。現在の年代別人口のまま推移すると、重量上げ型(大人1人に老人が複数人)となる日も遠くないそうです。
社会の仕組みもさることながら、まずは個人としてできる備えをしっかりしておくことが重要ですね。