まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
仕事でキャリア・カウンセリングをしていると、それなりの割合でやる気が感じられないクライアントと接触します。その多くは、本人の希望ではなく親から言われて訪れているケースが多いのですが、なぜこうなってしまったのか?という疑問をいつも感じます。
昨日の日経新聞の特集で、「若い世代もっと世界へ」という大きな見出しが目を引きました。
今から20年ほど前は、ようやく海外旅行が一般庶民の手が届くところに降りてきたという感じで、海外(というよりも欧米)に対する憧れのようなものがありましたが、最近の若者は全くと言っていいほど海外への関心を持っていません。記事を読んでいくと、グローバル人材の育成に関する危機意識が伝わってきました。
日本人はディベートが下手であること、海外のパーティでは音楽や美術に関する教養を語る人が多い(日本人は語れない)など、日本での教育・文化がガラパゴス的に進化しているような印象を受けます。
人口が減り、世界に対する影響力が薄くなっている事実を踏まえて、次世代に対する教育を施さなければならないのではないでしょうか。
同じページの中で、基調講演の記事があるのですが、印象に残った一文を引用します。
「コミュニケーション力は英語がうまいということではない。相手の話の先を読む力、相手の語る意味の広がりをどこまで想像できるかということだ。」
どうも、言語教育が机上の文法に偏っているというイメージが強く、本当に社会で求められていることとは何なのかという視点から離れているような気になりました。
もちろん、日本語で考えたときも、言葉でコミュニケーションが取れるだけでは足りず、TPOに合わせた文書作成能力が求められるのと同じで、文字に書き起こした時の表現力も強化する必要があります。
しかし、話せもしないことを、ただ文字や文章として表現できるから点数がつく。そんな教育からは、そろそろ脱却してもらいたいと改めて感じました。