まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

日本でも格差社会が進み、平均年収が意味をもたなくなってきています。
特に、バブル以降に採用された方にとっては、大手企業に勤められるか否かで生涯賃金が大きく異なりるのが現状です。
(とはいえ最後まで大手企業の本体に残れなければ収入は加工カーブを描くことになりますが)

しかし、大手企業は競争率も高いため、社員が一部の有名大学に偏っているのもこれまた事実です。そうなると、中小企業に就職した者が上位層に入るための選択肢は限られてしまいます。
そう、転職するか起業するかです。努力だけではどうにもならず、運にも左右されますね。

昨日の日経新聞・企業面の「転職支援にビッグデータ」という記事が目に留まりました。
私が担当する方々は、経済的な余裕がない方や、これまでチャンスに恵まれなかったことで、キャリアがつながっていないケースが多いのですが、
この記事の挿絵では今まで転職に成功した人の情報を分析し求人案件に適した職種や技能を選択、転職希望者の海外勤務経験、TOEIC点数、年収などの優先順位を類推し企業に求職者を紹介というような仕組みが描かれています。

人材サービス会社を利用して転職する方は、ハローワーク利用者よりも収入が数割高いといいますから、それなりのキャリアを有する方向けということになるのでしょうが、この手の仕組みで分析する作業までコンピュータ化してしまうと、面談によって感じ取る人間性がおろそかになるのではないかと心配になります。
実際に、本人の経歴とは別に、関心事や適性というのを会話の中から察知して適性を掘り起こすという作業も、キャリア・コンサルタントにとっては大事な要素だと思っています。
(だから、検定に受からないのかもしれませんが)

とはいえ、そこまでの能力を育てることは容易ではありません。ならば、合理化するシステムを開発する方が良いと考えたのかもしれません。
コンピュータの得意分野を上手に利用して、これからもITが侵食する分野はさらに広がるのでしょうね。

平成25年度(後期) キャリア・コンサルティング技能検定の申し込み開始まで、
あと7日