キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
昨日の日経新聞、総合面「きょうのことば」では、『ハローワーク』が取り上げられていました。
ハローワークの一日の利用者は、約17万人だそうですが、興味深いのは求人票をハローワークに登録している企業と、誰が利用しているかの2点です。
記事の中では、ハローワーク(公共職業安定所)と、民間の有料職業紹介事業所の比較が表となっていました。
ハローワークに登録されている企業は約8割が100人未満の企業で、利用者は離職者が中心なのだそうです。ハローワークは、9:00~17:00に開所しているので、在職中の方はなかなか利用しづらいかと思います。
最近では、19:00頃まで相談時間を延長したり、土曜日にも開所したりと、在職中の方でも利用できるようにはなってきたようですが、100人未満の中小企業が多いとなると、在職中の方にとってはわざわざ転職する対象に上らないかもしません。なぜなら、報酬面を考えた時に100人以上の大企業のほうが魅力的な場合が多いからです。
一方、民間の有料職業紹介事業所を利用される方は、在職者が中心で、ホワイトカラーの仕事が中心となっているようです。
厚生労働省は、ハローワーク利用者8割は離職者で、特に障害者やフリーター、母子家庭など就職が厳しい層ほど無料の職業紹介を利用する傾向にあるのだとか。
この記事自体は小さいのですが、就職活動の仕方で、すでに未来が変わってくるんだ、という印象です。
仕事を探す側、つまり企業にしてみれば、求人広告をハローワークに出すよりも、有料の事業者に出すほうが優秀な人材が集まりそうだと考えるかもしれません。
なぜなら、自分で費用を払ってでも仕事を探してもらいたいと強く願っている人たちが集まると考えるでしょうから。
