キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

今から20年以上前、フロム・エーというバイト雑誌を100円で購入して、アルバイトを探していたころ、いわゆるガテン系の仕事はキツいけどお金がもらえるということで、「とにかくゼニや!」という項目がありました。

高校生の頃は、バブル末期でしたので、周りの先輩たちから景気のいい話が聞こえてきましたが、私が就職するまでの間にまさに泡のように消えてしまいました。

昨日の日経新聞・女性面で、「頼れる敏腕パート」という記事が目に留まりました。
これまで長い間、女性の労働力を軽視してきた多くの日本企業は、世帯収入を維持するために共働き率が上昇している現状を、戦力アップできる好機ととらえている様子が伝わってきました。

印象的だったのは、某アパレルメーカーの取締役の言葉で、「任せられる環境をつくれば、適応して必ず力を発揮してくれる」というものです。こちらの企業へは労働条件に関して賛否が絶えませんが、全国1800ある店舗の店長のうち70%がパートからの登用という事実は、マニュアルが分かりやすく整備されていれば効果が上がるという好例ではないと思いました。

そういえば、book・offの社長(現、取締役相談役)が、パートからキャリアをスタートさせた女性であるこというで以前話題になりましたね。パート主婦のサクセスストーリーとして語られていたようですが、一番のポイントは主体的に動くという部分にあるのではないかと感じました。

相手に合わせることも大事ですが、仕事を得たいという思いを優先することで、本来自分が大切にしたいことを犠牲にするようなアプローチをしてしまうと、長続きしないのではないかということです。
book・offの橋本氏は、自分の大切にしたい点を明確にし、その条件が受け入れられるという安心の元、主体的に仕事を進めることができたのではないでしょうか。
いずれにしても、簡単にまねできるようなことではないと思いますが。