まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
学生のキャリア・カウンセリングを行っていて驚くのは、意中の企業ことを何も調べていない人があまりに多いことです。
これからその企業を応募する、つまりそこに就職したいと言っているのに、実は何も調べていないというのですから、就活を甘く見ているのか、それとも何も考えていないのか、どうなんでしょうか。
さて、昨日の日経新聞・大学面では、「投資家視点で就活力」という見出しが目に留まりました。
以前から私は、就活は婚活と似ていると述べてきましたが、この記事の中では、就活と株式投資が似ていると述べられています。
確かに、情報収集して、株価が上昇する(成長する、企業の評価が上がる)可能性があると判断すれば株主となる。
一方で、情報収集して、自己実現できる(希望する業務、将来像がある)と判断すれば応募する。
立場こそ違えど、やっていることは似たようなものです。
ならば、その企業に入れていただくという下から目線だけではなく、いっそのこと投資家の視点で客観的に分析することはとても重要なことだといえます。
さらに記事の中では、「採用情報には企業の良い話しか出ていないが、IR情報には悪い話も盛り込まれている」と書かれています。
入社してからミスマッチに気づき、キャリアを短期間で更新するのは何より本人にとって損失が大きくなります。一社で終身雇用を貫く時代ではありませんが、あまりにキャリアが細切れとなってしまうと本人の人間性の問題ではないかといらぬ疑いを招くことにもつながりかねませんので、何事も情報収集はしっかりと行い、時間的余裕をもって分析、そして行動できるよう心掛けたいものです。
これは就職活動だけに限った話ではありませんが。