キャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
私学の場合、高い学費を払い続けて卒業したものの、就職できずにアルバイト生活。
大学新卒者の就職内定率が80%だとするとね5人に一人は、そんな生活になります。
昨日の日経新聞・社会面では、大学卒業後に就職活動を続ける若者たちや、新卒ニートとなった若者たちについて触れられています。
ニートの定義は、通学も仕事もしていない若年者(15~34歳)なので、35歳以上のひきこもりはニートから外れます。つまり、ニートではないけれどニートと同様の生活をしている方はさらに多いということになるわけです。
「大学卒業後も就職活動」という記事の中では、大学時代に約40社の選考に応募したが、希望する業界の内定は得られず、契約社員として携帯電話の販売会社に就職した22歳の若者が取り上げられています。
就職活動を開始する20歳前後で、生涯働ける職種を決めるというのはとても大変なことです。しかし、就職した後40年以上ずっと同じ環境で働き続けられる人はどのくらいいるのでしょうか?
これから先、転職をしない人生の方が珍しくなると見込まれているわけですから、なぜ希望の業種職種以外でも取り組んでみようと思わないのでしょうか。
前出の若者は、契約打ち切りにならないよう頑張りすぎた結果、体調を崩してしまい3か月で退職することになったそうです。
求人広告の中では、契約社員として最低1回は更新してから正社員登用を考慮しますというものを見かけますが、正社員として雇用しての試用期間である半年と、半年以降で正社員になるかを考慮するというのは大きな違いがあります。
不安定な中で、半年更新の縛りに怯えていては、良い仕事などできるはずがないと思うので、やはり雇用する側の有利な理屈を押し付けているだけなような気もします。
一方で、やるの気のない若者たちにチャンスを与えるという意味で、能力(学校の成績や出席状況、適性試験、一般常識、面接試験などの総合的な判断で企業が算出したもの)が低い若者に社会の居場所を提供するという視点であれば、そこから這い上がるチャンスを与えられたという捉え方もできるかもしれません。
いずれにしても、目の前の成果にこだわりすぎた結果、目の前の生活に追われてしまうという現状を受け入れざるを得なくなる、とても皮肉な結果だと感じました。