まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。

自分は安全な場所から、下で困っているという声が聞こえてくれば机上の空論を展開する。
よくある話なのですが、昨日の日経新聞・経済面では「遠い正社員への道」という見出しで、正社員としての受け皿が増えていないのに、安易に派遣に頼らないよう規制を強めてしまった結果、さらに生活苦になってしまう人たちが増えていることについて触れられていました。

日本のように、一括採用・終身雇用という流れが尾を引く社会では、景気によって雇用の機会や生涯賃金が大きく変化します。
特に、新卒時に正社員雇用できなかった(しなかった)者が、正規雇用を得るためには大きな労力を要します。30歳を過ぎて正規雇用に就いた経験がなかったり、転職の回数が多かったりすると、さらに厳しい条件下で仕事を探さなければなりません。

webで見た記事の中では、転職を好意的に捉える米国でも、4年以内の転職を繰り返しているとジョブ・ホッパー(転職常習者)とみなされるようになると忠告されていました。
クライアントの履歴書の中には、数年刻みで1か所に留まれなかった細切れの履歴書を拝見することもあります。加えて、多くの方は細切れの人生ストーリーを客観的に説明することができず条件の悪い仕事をせざるを得なくなるのです。

特に、日本のような転職に対して否定的な社会では、自身のキャリア・プランをきちんと説明できる転職をしなければチャンスが遠のくということを知っておくべきです。
キャリア・ビルダーになることは簡単ではありませんが、意識しなければ転職における成功は成し遂げられないのかもしれません。

今の制度は、既得権者を守る制度ばかり乱発していますから、自ら覚悟を決めて動かなければ厳しい状況は打開できないでしょう。

平成25年度(後期) キャリア・コンサルティング技能検定の受検申請期間中です
10月8日(火)の消印有効ですが、特例講習による学科試験免除が適用される最後の試験なので、申し込みはお早目に