まだキャリアコンサルティング技能士(2級)を目指している、じゅん です。
業務で、応募書類のチェックをしていると、若者を中心にとても単純なミスが目立ちます。
中には、自分の出身校が間違っているなど、こちらでは気づきにくいミスも多く、そのくらいは自分でチェックしてもらいたいと思うものです。
昨日の日経新聞・夕刊の社会面では、『「ヤミ金」悪用のレンタル携帯 身分証偽造、7割見過ごす』という記事が目に留まりました。
記事によると、ヤミ金融などの犯罪に悪用されたレンタル携帯電話の取り扱い事業者のうち、7割以上が本人確認書類の偽変造を見過ごしていたことが判明したそうです。
中には、生年月日が「昭和47年17月22日」と存在しない日付になっていたものもあるというから驚きです。
実際の審査において、書類を隅々までチェックするということが徹底されていないのは想像できますが、考えられることとして、アルバイトが作業しているため適性にチェックが行われていないこと、またはある程度怪しいと分かったうえで(故意に?)見過ごしていること、などが挙げられます。
さて、犯罪絡みの記事でしたが、冒頭で書いた応募書類について、本人の基本的な記入項目のミスはなぜ起きるのでしょうか?
まず考えられるのは、本人の意思が低いということです。
提出書類がどのような意味を持つかを理解していれば、何度もチェックして、完璧なものを作成しようと考えるのではないでしょうか。しかし、若者の就職難で感じることは、真剣なのは親や学校であって本人ではないというケースが少なからず見受けられます。
次に、同時にたくさんの応募をしようとしているのではないか?ということです。
大学では、10社・20社は当たり前、どんどん応募して一つでも内定をもらえるよう頑張れ!とハッパをかけられます。その結果、真剣に作成したとはとても言えないコピペの応募書類が大量に作成されることへとつながります。
コピペすることにより、添え状(送り状)の宛名が間違っているなど、通常では考えられないミスが発生するのです。
志望動機も、どこにでも通用するような文章になりがちで、人事担当者からすれば「会ってみたい!」と感じない書類をたくさん見せられることになりますね。
外資系企業や、IT系など、手書きではなく印刷の履歴書を出すことが許される(または推奨される)ケースもあります。そうなると、上記のミスに加えて誤変換という新たなミスが発生します。
個人的には、手書きの良さを理解してもらえる企業に勤めたいと思うのですが、この会社に採用されるという保証はない(つまり何度も同じような書類を作らなければならないのだから)という考えが先行してしまうと、どうしても一筆入魂できない人もいるわけです。
しかし、目の前のことに真剣になれない人が、新しい環境で成果を出すことができるでしょうか?
そう考えると、応募書類というのは最初の大事な一歩なのですから、先方に伝わることを意識して常に行動したいですね。